2022年03月31日

すべてのひとに石がひつよう


 終わってしまったけれどすべてのひとに石がひつよう、実際にさまざまな石たちに触れてみて、懐かしく穏やかに安堵するような感覚、感触、ふだん、忘れていた、身の回りの、足元の、自分たちが存在している世界を形づくっているものたちに触れることを忘れていたことの残念さ、反省。
 きれいだったり面白かったり、つるつる、ゴツゴツ、温かかったり冷たかったり。





すべてのひとに石がひつよう

ヴァンジ彫刻庭園美術館

クレマチスの丘  


2021年11月06日

グランマ・モーゼス展―素敵な100年人生


 とても楽しみにしていた静岡市美術館のグランマ・モーゼス展、何度も何度も行ったり来たり立ち去るのが惜しい作品の数々。
 展示会場も綺麗にカラーリングされていて節目ごとにモーゼスおばあちゃんのあたたかな言葉が紹介されて、作品に登場する小さな人たちも案内人に、色鮮やかに描かれた作品世界そのものに入り込んでいるかのような楽しさ高揚感。
 四季折々に変化する山や川や湖や暮らしさまざまな行事に集う人々の様相、楽しげな会話や笑い声さえ聞こえてきそうな生き生きとして動きに視線が吸い寄せられて、よくこんなに、たくさんの人を物を細かくきちんと隅々まで描けるなあ、と圧巻、どんなにささやかな日々の楽しみを大切に思っていたのか。
 時代からして大戦中の作品もあるのですよね何があろうと自分の世界を大切に。

 おみやげもいろいろ。



グランマ・モーゼス展―素敵な100年人生

静岡市美術館  


2021年09月13日

わしゃ、今が花よ 丸木スマ展


 圧倒されますよねポスターの絵、丸木スマさん、以前鑑賞した丸木位里、俊夫妻、の位里さんのお母さま、70歳過ぎて画家になっていたとは知りませんでした、ゴーヤの葉の茂みによく見ると蝉が描かれて。
 のびのび、どれもものすごい迫力で描くことの楽しさがとめどなく作品はみ出して溢れ出ているよう、描くことへの情熱、執着、圧倒されて引き込まれるしかないほどの。
 生き物への愛情がじんわりほのぼの垣間見らrて胸打ってくる。


 これほどの喜びを老いてからもえられるなんて、と感慨しきりに年表など追っていたら、の晩年の衝撃に、声を失ったりもしたのですけれど。

わしゃ、今が花よ 丸木スマ展

ベルナール・ビュフェ美術館

クレマチスの丘  


2021年09月08日

Navilens ナビレンズ


 たしか春頃でしたけれど、ヴァンジ彫刻庭園美術館の入り口に、「Navilens(ナビレンズ)」運用試験中、との案内が。
 どんななんだろうと試してみたらなかなか面白かったです、おそらく視覚に障がいがある方を念頭に開発されたところがあると思うのですけれど、スマホ画面に説明文が表示されたりもするし、音声ガイドを聞くことによって視覚に不自由がある感じ方を体験できたり、の発見があったり。




 どんな人もどんな方法でも芸術と親しめる機会を探るって、大切なことのように。

ヴァンジ彫刻庭園美術館

クレマチスの丘  


2021年09月06日

小さなデザイン 駒形克己展


 8月末で終わってしまったんですが3月から何回も、鑑賞させていただきました。


 お名前明確には存じ上げなかったのですが作品はどれもどこかで見たことがあるような、いや見たことないのかも知れないけれど、親しみが感じられて懐かしいような新鮮なような。
 デザインはさりげなく心地よく暮らしを豊かにしてくれる大切なかたち、空気、感覚に語りかけてくれる神聖なちから、静かなやさしく楽しいコミュニケーションであるような。




  とても、大切なものであると思うんです、ありがとう。
 のびのびと気持ちを解放させてくれる、色彩豊かな訴えとか遊びとか、驚きをもたらしてくれる本のかたちも。

小さなデザイン 駒形克己展

ヴァンジ彫刻庭園美術館

クレマチスの丘  


2021年02月25日

ムーミン展いってきました


 とくべつムーミンに思い入れがあるわけではないのですが作者の筆の跡まで感じることができて見応えがありました、完成形ばかりを見てしまっている立場からは最初からあの愛らしい姿形や物語が出来上がっていたかのように思われてしまうのだけれど、この世に生まれ落ちる瞬間というのがたしかにあったのだなあ、という実感が、そして作者の情熱や感受性がじかに訴えてくるかのようで、やや暗い会場で小さなスケッチだったりでじっと見つめるのも難しかったのですけれど、堪能できて何か、たしかに体得できたような感触。
 ヘルシンキの美術館の映像が見られたのですが、やはり行ってみたくなる魅力が。


 グッズ販売も楽しく、ついハーブティー、缶の可愛さにつられてしまい、限定品にちょっと弱い…淹れると青色のお茶でした。




ムーミン展

静岡県立美術館  


2021年01月28日

センス・オブ・ワンダー レイチェル・カーソンの贈りもの


 もう昨年10月のことであるのですけれど、センス・オブ・ワンダー レイチェル・カーソンの贈りもの、ヴァンジ彫刻庭園美術館にて、鑑賞しました。
 レイチェル・カーソンの思想に感銘を受けて活動されている日本語版の翻訳者である上遠恵子さんが、レイチェルが過ごしたメイン州の別荘に実際に赴いて、自然の美しさ荘厳さ、そこでレイチェルが感じたであろう想いを追体験するように紹介されて、まさにエッセイがより立体的に浮かび上がって伝わってくるかのような静かな感動。
 サプライズだったのですが、移動が難しい時期でしたのに上遠さんがいらっしゃって、じっさいに生のお声が聞けて、よりリアルな訴えが。
 知ることは感じることの半分も重要ではない。
 これもまた、言葉で納得することができず、実際に感じてこそわかることではあるのだけれど、本当に身にしみて強く想うこの頃。
 感じるって、筋道をショートカットして正解にたどり着くことのできる、神様から与えられた能力であるのだと思う。
 それにしても上遠さんの凛々しかったこと。素晴らしかった。

センス・オブ・ワンダー レイチェル・カーソンの贈りもの

ヴァンジ彫刻庭園美術館

クレマチスの丘

   


2020年10月09日

センス・オブ・ワンダー もうひとつの庭へ


 レイチェル・カーソン「センス・オブ・ワンダー」読んではいないのですが、興味ある一冊(家にある…)、をテーマに複数の作家の作品が集められて、クレマチスの丘年パス利用者としてはおそらくかつて鑑賞したことある作品ばかりではあると思うのですが、同類の趣旨のもと一堂に会するとまた一興の。
 とくに、クリスティアーナ・レーアに再会できて、うれしく、いたいけな、ちいさな、さりげなく、でもたしかに、の生命の存在感。
 全体の作品数はそれほど多くないのですけれど、庭園の、季節の流れに沿って姿をかえる花や緑の風景とあいまって、伸びやかにくつろげる時間が、作品を眺めて、じっさいの自然に触れて、世界の豊かさに思いをはせて。
 緊急事態宣言がらみでの休館時期があったためでしょう、当初、8月までの予定だった会期が延長されて10月までに。
 ついで余談ながら、年パスも当初の期限よりも2か月延長してくれて、そのあとは美術館ごと、一人一枚必要のメンバーズカードというシステムになったのですけれど、申し込みました、お値段かなり高くなるのかなと気にしていたのですけれど、それほどの印象ではなく、近場のファンには助かるシステムです。

 10月31日に、クロージングに映画が上映されるとのこと、申し込みました。

クレマチスの丘

ヴァンジ彫刻庭園美術館

センス・オブ・ワンダー もうひとつの庭へ

映画上映会  


Posted by 中島遥香 at 18:25町のあちこちクレマチスの丘

2019年10月28日

フジスカイビュー


 建設中は通りかかったことあったんですが、出来上がってからは初めて、ということで、一応乗ってみました、平日のためか他に誰もお客さんいなかったんですけれど。


 ちょっと、ぞわぞわしましたね、シースルーゴンドラというのに乗ってみたのですが、床が透けてて真下の駐車場とかも見えて。


 あいにく富士山は雲に隠れていましたが、富士川、駿河湾、湾の向こうの半島も、よく見えました、テーブルには飲み物置き用の円いくぼみがあったりして、家族づれは楽しめそうですね。

フジスカイビュー  


2019年09月25日

熊谷守一 いのちを見つめて


 熊谷守一、学生時代に一目ぼれしたほどで豊島区の美術館にも行って狂喜したりしてたんですが、やはり、よいですよね、単純な線で描かれているようなのだけれどものすごい臨場感、色のセンスもすばらしくそばに置いて絶えず眺めていたくなるような。
 映画モリのいる場所でも描かれていたけれど、一日中庭でじっと何かを眺めて見つめて、だから、これほど無駄のない描線と色で、生き生きと世界が描かれたのでしょうね、じっと、ずっと、見つめつづけることの、力強さ。


 ランチ、しました。以前来たときとはお店の感じ、ちょっと変わったような、お値段とかリーズナブルになりましたよねたぶん。
 ガラス張りの向こうに池が見えてひろびろ、椅子が美しくて心地よくて。


 お会計は、テーブルNo.記された考えるひとで。


 帰り道のプロムナード、いろいろの彫刻も楽しめましたが、やぶきた原樹の紹介が印象に。

熊谷守一 いのちを見つめて

静岡県立美術館