2018年06月24日

絵画と想像力 ベルナール・ビュフェと丸木位里・俊

絵画と想像力 ベルナール・ビュフェと丸木位里・俊

 その存在しらなかったのですけれど「原爆の図」、まさに全身全霊かたむけての情熱が迫ってきて、だからこそのいろいろの苦境とか障害とかの紆余曲折、けれどめげない使命感が誰の心の奥底にも行動力にも、のうねりほとばしりもえさかりが作品そのものの力で。
 そこへたどり着くまでの夫婦の道程はかならずしもそれほど激情的な印象はなく、むしろ穏やかでやさしそうであたたかそうで、の小品やデッサンにほほえましい気持ちで対峙できたりもするのですけれど、とくに俊さんの描くひとびとの愛らしさたくましさは生きるもののたおやかさを湛えいて。

絵画と想像力 ベルナール・ビュフェと丸木位里・俊

 大展示室のビュフェの絵は見慣れているのに、「原爆の図」と並ぶことで見えてくるものがたしかにすこしちがってきて、こわくてかなしくてでもそれはどこにでもすぐ後ろにいそうな気配。

絵画と想像力 ベルナール・ビュフェと丸木位里・俊

ベルナール・ビュフェ美術館

クレマチスの丘


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Posted by 中島遥香 at 19:06 │町のあちこちクレマチスの丘ひまつぶし

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